バロック音楽は17世紀初頭から18世紀頃にかけての音楽を指します。ただ、弦楽器奏者にとっては今につながるヴァイオリン族が合奏の中心に躍り出てきた17世紀後半以降の楽曲により馴染みが深いところでしょう。

このバロック音楽期、欧州の中心はフランスですが、英国との長い戦争に疲弊し徐々に国力を落としていきます。

一方、東側ではオスマン帝国の拡大と撤退の結果、トルコ風の打楽器が西洋音楽に取り入れられるようなことも発生しつつ、18世紀に入るとウィーンを擁するオーストリア地方がハプスブルク帝国として隆盛を極めていきます。

現代のレパートリーに残るこの時代の重要な弦楽作家として、コレッリヴィヴァルディバッハヘンデルなどがいます。