(英語表記題名: String Quartet No.8 in C minor Op.110 )
彼の四重奏曲の中で最も有名なもの。旅先のドレスデンで3日で書き上げたとされる。作曲者の名前からとったd-es(S)-c-hのモチーフが明瞭に聞こえ全体を統一する他、以前の自作6曲からの引用が確認されていると言われ、なにやら自伝的内容と見る向きも多い。野蛮で激しい第2楽章、スケルツォの第3楽章、たたきつける3つの音で始まり終わる第4楽章、と、緊張感をはらんだ中間楽章の前後にラルゴの第1、第5楽章が置かれてすべてをアタッカでつなぐ。アマチュアでも充分手が出せる曲。
作品解説