(英語表記題名: Unanswered Question )
絶え間なく流れる賛美歌調のゆったりした弦の和音の上で、トランペットによる「問い」と、木管群による無調の混濁した「答え」のやり取りが繰り返される、という哲学的趣向の作品で、アイヴスの典型的な作風を知るのに良い手軽な入門曲。当初「宵闇のセントラルパーク」とともに「2つの瞑想」として1906年に作曲された。その後1908年まで改定が行われた(第1版)後にしばらく放置されていたが、1930年代に一般聴衆向けの演奏会企画があった際再び改定が行われた(第2版)。弦楽四重奏でも弦楽合奏でも演奏可能であり、またトランペットはイングリッシュホルン/Ob/Cl、4つのFlの内、第3FlはOb、第4FlはClで吹くことも可とされている。
作品解説