(英語表記題名: String Quartet No.76 in D minor Op.76-2 Hob.III:76 'Fifths' )
ハイドンの弦楽四重奏曲の創作の頂点を成すともみなされることの多い作品。俗称は冒頭の五度の主題から。各主題を関連させる構成感と自由闊達な筆致の融合が見事。「冒頭ソナタ楽章、メヌエット楽章、途中の緩徐楽章が対照的に優美な長調曲で、終楽章は切迫感のある短調」という古典派・ロマン派の短調曲の王道を行く形態であるが、実はハイドンとしては珍しいパターンではある。
作品解説