(英語表記題名: Lachrimae (Arranged by Peter Warlock) )
ダウランド自身が彼の過去の楽曲などを利用して作った21曲からなる合奏用曲集。全般的に落ち着いた曲調も手伝い、故人を悼む機会の音楽として扱われることもしばしば。有名な冒頭の「ラクリメ<涙のパヴァーヌ>」の他にも「サー・ヘンリー・アンプトンの葬礼」など、「ダウランド・ベスト盤」的な内容。原曲はヴァイオリン族が弦楽器の主役になる以前のもので、リュート、ガンバなど5声の編成となっている。このウォーロックの編曲はヴァイオリン族の現代楽器を念頭に置いて書かれた最初の全曲編曲版であり、比較的よく流布しているもの。
作品解説