海外楽譜通販を使う上での注意事項

通信販売は便利な反面、限界や注意すべき点もあります。

Sheet Music Plusを使う場合を例にしてポイントをいくつかご紹介します。

  • 手元に届くのに時間がかかる
  • コストの安さを狙って「BUDGET AIR/GROUND」という発送方法を選ぶと、その場合には到着までに4~7週間もかかると画面表示されます。

    実際にはそれよりも短い輸送期間で済むことも少なくないようですが、いずれにしても国内で在庫を持っていらっしゃる楽譜屋さんよりは時間がかかるのは確かです。

  • 注文時は編成に気をつけて
  • 室内楽譜の場合、「SCORE」(総譜)なのか、「PARTS」(パート譜のセット)なのか、よく読まないとわからない場合があります。また、四重奏譜をセットで買ったつもりが、実は各パートがバラ売りで1つのパートしか買えなかった、という失敗も。各楽譜の詳細の記述はよく見ましょう。

  • 多くの楽譜はプレビューがありません
  • 編成以外に「初演版か改定版か」「総譜は付いているか」「紙のサイズ」「ハープシコードの記譜は数字譜か通常譜か」など、どうしても知りたい場合もあるでしょう。しかし残念ながら、すべての楽譜に中身を垣間見れるプレビュー(Sheet Music Plusの場合は「Look Inside」)が設定されているわけでもありません。画面上の楽譜が本当に目的通りのものなのか自信が持てない時は、その出版社のホームページで確認するなど、買う前に調べられることは調べてみましょう。

  • トラブル時は英語のメール作成を覚悟
  • Sheet Music Plusは良心的なサイトのように思えますが、国内の通販ですらトラブルはあるわけで、ある程度のリスクは許容せざるを得ません。運悪く異品などの問題が発生したら、まずは日本語でクレームメールを入れてみて、それでラチがあかないようなら諦めて英語が使える友達か本の助けを得て英文でクレームメールを送る覚悟はしておきましょう。