-
スメタナ
作曲(1876年)
弦楽四重奏曲第1番ホ短調「我が生涯より」
自らの半生と耳が聞こえなくなった様子が描かれる自伝的作品。第1楽章は芸術への熱い思いと不安、第2楽章は若い頃に得意だった舞踏音楽、第3楽章は妻の思い出、そして第4楽章では民族音楽で生きる道を見つけた歓喜が最高潮に達したところで耳鳴りの描写と言われる高いE音が1stvnに登場し、そのまま暗く終結する。
MORE
-
ブルックナー
作曲(1879年)
弦楽五重奏曲ヘ長調
交響曲第5番と相前後して書かれた。ブルックナー的な響きを楽しめる重厚な曲。臨時記号多く、音程を合わせるのに一苦労。第2楽章スケルッツオについては、完成後に演者の希望で置き換え用としてより易しいインテルメッツォ(間奏曲)が書かれているが、結局定着しなかった。
MORE
-
フォーレ
作曲(1879年)
ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.15
ブラームスの影響色濃い4楽章曲。第1楽章のテーマは後にダンディの「フランス山人の歌」交響曲にも使われている民謡に基づくもの。長調で明るく終結する。フランスの近代室内楽黄金時代の幕開けを告げるという意味で大事な作品。1883年改訂。
MORE
-
フォーレ
作曲(1886年)
ピアノ四重奏曲第2番ト短調Op.45
大柄なのになんとなく燃え切れないソナタ第1楽章に続く第2楽章はPfの細かい刻みの上に旋律が乗るフォーレらしいスケルッツォ性格の曲。第3楽章は村の鐘を聞いて書いたと作者が語っている美しいアダージョ。ビオラパートが嬉しい。そして第4楽章はPfの勢いに全員がついていく。いろいろな意味でフォーレらしさが横溢する名曲。
MORE
-
プッチーニ
作曲(1890年)
菊
あるパトロンの死に際して一晩で書き上げたという。マノン・レスコーでも後で使われることになる旋律を用いた美しい追悼曲。1890年作。
MORE
-
シェーンベルク
作曲(1899年)
弦楽六重奏曲「浄夜」Op.4a
「月夜の晩の恋人たちの散歩で、女性が別の男性の子供を宿していることを告白し、男性がそれを受け止め自分たちの子供として育てようと2人の強い愛を語る」というデーメルの詩に基づく表題的室内楽曲。作者による弦楽合奏版もよく演奏される。単一楽章からなるがおおよそ5つの部分からなるものと考えられる。
MORE
-
シェーンベルク
作曲(1899年)
「浄夜」Op.4
当初弦楽六重奏曲として作ったものを作者自身が弦楽合奏化したものだが、「浄夜」というと通常こちらの編成を指すことが多い。後期ロマン派の最後を飾る有名作品。
MORE
-
スーク
作曲(1892年)
弦楽セレナーデ変ホ長調Op.6
後に結婚するドヴォルザークの娘への思いを込めて作曲されたという作者18歳の作品。4つの充実した楽章からなる。音楽的にはドヴォルザークをより近代的、よりロマンチックにしたもの。
MORE
-
ホルスト
作曲(1913年)
セントポール組曲Op.29-2
英国民謡の取材の成果がよく出た古風なスタイルによる4曲からなる。終曲は吹奏楽のための組曲第2番の終曲を転用したもので、「グリーンスリーブス」が聞こえる。作者が教職を務めていたセントポール女学校の弦楽合奏団のために書かれた。
MORE